【恋愛経験ゼロからの婚活記録】素敵なパートナーに出会うまで

24歳の日と婚活相談所と婚活を本格的に始める

私が本格的に婚活を始めたのは二十四歳の誕生日を迎えてからだった。ちょうど、母が父と結婚をしたのも二十四歳だったからだ。晩婚化が進んでいるとはいえ、子供を産むなどのことを考えれば三十歳までには子供が欲しいという思いがあったのだ。

私が相手に臨むことは、それほど多くはなかった。まず第一が相手に犯罪歴がないことだった。とはいえ、それは結婚相談所もきちんと調べているので、大丈夫だろう。第二に借金がないことだった。ただし、車のローンならば妥協はできた。定職についていることも条件の一つだった。私は情けない話だが将来はビッグになる。と、いう男性を養えるほどの財力はなかった。とはいえ、それは最低限の条件だと私は今でも思っている。ここに妥協をするようにということは、アドバイザーさんもいなかった。

アドバイザーさんとは、結婚相談所で一人に一人つく結婚の助言などをしてくれる人だ。私についた人も相手の条件を聞いたときは、それは最低限の条件といって納得をしてくれた。また、話題の中では時に相手に求めるのが高学歴や高収入で年齢も厳しいという人がいるがそういう人は、なかなかに結婚ができないそうだ。

私が求めるのは年齢は、出来れば六歳以上年上は嫌だな。と、いう印象であった。収入は生活ができないほどは困るがそうでなければ特に不満はなかった。学歴に関しては私もあまり人のことが言えない無名な専門学校を卒業という学歴であり重視はしなかった。ただ、私がどうしても譲れない条件は私の夢を認めてくれることだった。

私は小説家を夢見ており、バイトの合間をみて小説を執筆しては賞に応募をしていた。今のところ、その応募はまだ日の目を見ていない。おそらくだが、私は何歳になろうが小説家になるという夢を捨てられないだろう。また、小説家になれたなら主婦という職業から兼業を選ぶだろう。子供が生まれてもその夢を捨てることはできないと思われる。それを、理解してもらわなければ困るというのが私の譲れないところだった。

それ以外ならば、私はいろいろと納得ができた。高学歴じゃなくても構わなかったし出身地もどこでも構わないのが本音だ。両親も婿を取らないと困るということはなく、娘三人いるが全員が嫁に行くのでも構わないそうだ。(ただし、誰かがお墓の管理はしてほしいといわれた)相手の職業も気にしないし、次男三男だろうが長男だろうが構わない。あまり、こだわらないという条件はかなり緩かったはずだ。と、私は今でも思っている。

そして、私は婚活を始める。相手が私に話をしたい。と、いうようになるのは二か月先だ。だが、それまでも私は挨拶を望む。紹介書というのが週に三回ほど二名、紹介される。さらに、私は月々に八名ほどお話をしませんか? と、いうのを申し込む権利があった。私の希望はそれほど大きくなかったので探せばたくさんの候補がいた。あまりにも、多いので地域を県内と隣県に減らしたほどだった。

けれども、お話しませんか? と、いう言葉に中々に良い返事は来なかったのだった。